高橋 武雄
経 歴
- 東京理科大学工学部建築学科夜間主社会人コース 卒業
4年生になると、研究室に入って卒業設計または卒業論文に取り掛かります。私の場合は、建築設計をより深く学びたいと思い、卒業設計を選択しました。図面を作成し、建築模型を完成させるのはとても骨の折れる作業です。しかし、何もない所から設計案を練り上げて、思い描いた建築を模型や図面として完成させたときの喜びは何物にも代えがたいと思いました。
卒業設計では、テーマや敷地など全て自分で決める必要があります。テーマ選びには時間がかかりました。私は”何故、建築を学びたいと思ったのか”、”建築を学んで何をしたいと思ったのか”に立ち返って考えました。その結果、人々の暮らしが豊かになること、新しい気づきが建築に含まれていることをテーマにしようと思いました。「ステーションスクエアと祈りの場」(都会のお寺を再び人の集まる場所にするための一つの提案)が私の卒業設計の研究題目です。身近にありながら、普段あまり意識されることの無いお寺を、再び人の集まる場所にすることで、色々な化学反応が起こることを期待して決めました。建築設計では、お寺に対する固定観念のハードルを下げて自由な発想でアイデアを出し、そこから社会的な受容性や技術的な裏付けも考慮して実現可能な建築とすることを心掛けました。卒業設計の作品が実現することはありませんが、誰かの心に残り、何らかの”気づき”につながれば良いなと思い取り組みました。
卒業制作リンク https://tus-projects.jp/works_post/works_post-2759