
川辺 直哉
2025年 | 東京理科大学工学部 教授 |
2002年 | 川辺直哉建築設計事務所 設立 |
1997年 | 石田敏明建築設計事務所 |
1996年 | 東京芸術大学大学院 修了 |
1994年 | 東京理科大学工学部 卒業 |
- 東京建築士会 住宅建築賞
- 東京建築賞 優秀賞
- 日本建築学会 作品選集
- グッドデザイン賞 その他
2025年 | 東京理科大学工学部 教授 |
2002年 | 川辺直哉建築設計事務所 設立 |
1997年 | 石田敏明建築設計事務所 |
1996年 | 東京芸術大学大学院 修了 |
1994年 | 東京理科大学工学部 卒業 |
専門分野建築意匠・設計
2021年 | 東京理科大学工学部建築学科 助教 |
2020年 | 東京理科大学大学院工学研究科建築学専攻 博士後期課程単位取得満期退学 博士(工学) |
2018 - 2020 | 東京理科大学工学部第二部建築学科 補手 |
2017年 | 東京理科大学大学院工学研究科建築学専攻 修士課程修了 |
2015年 | architecten de vylder vinck taillieu 勤務 |
2014年 | 東京理科大学工学部第一部建築学科 卒業 |
専門分野建築材料
2025年 | 東京理科大学 助教(現職) |
2024年 | 東京理科大学 PD研究員 |
2023年 | 広島大学大学院先進理工系科学研究科 建築学プログラム 博士課程修了 |
2020年 | 広島大学大学院工学研究科建築専攻 修士課程修了 |
2016年 | Shenzhen University 土木工程専攻 卒業 |
建築設計はその大部分が技術であると考え、継続的な事例分析・文献精査をもとにした議論と、他領域専門分野との協働についても考察し、建築設計(デザイン)に必要な論理的思考を強化します。まちづくりの実践としては、実在する地域をフィールドとして提案を行い、現実的条件に対する提案内容を検証することで、社会と環境につながる建築を探求します。
研究分野建築計画
専攻分野建築・都市計画、建築設計
現代都市においては、一個の建築を設計するという実践的な視点にたって、建築単体やその集合体としての地域や都市の空間を見直すこと、その中からより豊かな環境を形成していくための計画技術を導くことが重要であると考えます。研究室では、実際の建築・都市空間を読み解く力を養うために徹底的なフィールドワークを行い、客観的データの収集と数理的な分析手法に基づいて空間の評価を行います。最近の研究テーマは、アジア・ヨーロッパにおける都市住居の空間構成に関する研究、建築・都市の空間形態に関する研究、まちづくりの空間デザインに関する研究、などです。都市住居の研究では、都市開発とともに急速に失われていく高密度住居を求め、東京、京都、ハノイ、バルセロナ、ソウル、北京、上海、香港と駆けめぐってきました。まちづくりの空間デザインでは、実際に東京の下町・深川の商店街の再生に取り組んでいます。
研究分野建築構法計画、改修技術、構法史
専攻分野建築計画
近年、ストック型社会への移行の中で既存建築の改修・再生が進みつつありますが、改修に関する構法は未だ試行錯誤の段階であり、学術的に整理することでより効果的に質を高めていくことか重要です。改修を「建物をより深く理解するプロセス」と捉え、改修に関わる技術的取組みを収集・整理し、オープンに活用可能な改修構法・技術知識基盤を構築する研究を進めています。別のテーマとしては、近代以降、工業化された建築材料・部材が広く地域を超えて普及してきましたが、これらも今日では各地域の背景や文化にあわせて構法が変化しています。構法の普及とその地域的展開を考察することは、私たちの生活とそれを支える建築・産業を考える上で重要であると考えています。他にも、西洋の伝統構法であるカタルーニャ・ヴォールト構法、構法の変遷などに関する研究を行っています。
研究分野建築歴史・意匠
専攻分野近代建築史、保存再生、デザイン
現在の私たちを取り巻く都市は、ある日突然現れたものではなく、それまでの過去すべての延長線上に位置し、それはそのまま未来へと繋がるものです。本研究室では、都市と建築、また今ある空間の善し悪しではなく、背景にある社会との関係性について意識しながら、近現代の日本、東アジアを中心とした都市史・建築史に関する調査研究を行います。建築・都市に関する歴史的視点からの研究を、これからの町や地域のあり方、都市空間の設計につなげて行きたいと考えています。
研究キーワード:
近代建築史、都市史、集合住宅史、歴史的環境、都市遺産、都市不燃化
研究テーマ:
・近代東京の変遷に関する都市史・建築史的研究
・近代の建築・土木施設の防災、不燃化に関する意匠と技術の歴史研究
・近代における集合住宅、共同建築のあり方
・歴史的環境の保全・再生に関する研究
研究分野建築設計、都市計画
専攻分野建築設計
考えながらつくる、つくりながら考える、ということを建築の基点として、知識と行動、あるいは論理と直感を行き来しながら設計を行います。技術や社会、芸術に接する建築分野としての調査研究を行い、原寸大もしくはそれに近いスケールでの制作をすることで、その影響と結果についてさらに検証します。
研究テーマ:
・クラフト・芸術・デザインの歴史的解釈と提案
・材料・構法・技術の変遷に関する研究と応用
・パブリックスペースや製造ネットワーク等に関する都市調査
研究分野環境工学
専攻分野熱環境・空調設備
室内を健康的、かつ温熱的に快適な状態に保ちつつ、少ない資源を効率的に使って空調制御を行う方法を研究しています。そのため、断熱強化や窓の適切な配置、といった建築設計上の手法とその評価方法について、実建物の実測と計算機シミュレーションにより研究しています。また、住宅内のエアコンと窓開閉の連係方法についての研究、あるいは大型ビルに見られる空調システムの最適制御方法に関する研究も行っています。
研究分野建築環境工学、建築設備工学、数値流体工学
専攻分野空気環境、温熱環境、環境シミュレーション
建築空間内の居住者がより安全で快適な生活を送るためには、建物内外で発生する目に見えないさまざまな状況を正しく予測・評価し、適切に対応する設計技術が必要です。そのため、本研究グループでは、熱・空気環境、人体の温熱快適性、通風・換気効率、室内汚染物質濃度、ウイルス感染、火災・風害、省エネ建築、スマートシティ、デジタルツインなどに関する多様な予測と評価を行っております。
〇 研究テーマ:
・パッシブデザイン(GA・最適設計)・換気効率(通風・自然換気・換気システム)・開門冷房(漏気・省エネルギー)・自然エネルギー(太陽光・風力・地中熱)・感染対策(ウイルス・粒子挙動)・垂直農業(Vertical farming・IPE)
〇 ポリシー:
・私たちの小さな研究が世界平和に繋がる!
・幸せとは、世の中の全てに感謝すること!
研究分野建築構造、構造設計、構造技術、構造材料、耐衝撃工学
専攻分野構造設計・監理、耐震診断・改修設計、免震・制振、新素材、防災、耐衝撃実験・解析
研究室では、構造設計実務に軸足を置いた建築構造の実践を中心に、【世界初の構造技術を葛飾キャンパスから発信しよう!!】の魂のもと、「建築構造技術に恋して、建築構造技術で社会をデザインする」ことをビジョンとしている。また、ボランティア活動にも力を入れており、サイエンス夢工房理大祭、放課後アフタースクールでの防災教室,キッズベースキャンプでの防災教室なども積極的に実施している。
研究分野鋼構造、耐震工学
専攻分野性能設計法、構造力学、応用力学、強非線形問題、ハイブリッド実験
近年、未曾有の自然災害や人為的被害により、建物が潰れて人の命が奪われるという悪夢を何度も経験しています。これらの悲劇は、構造物の要求性能は時代とともに変化し続け、安全性を論じるには従来の耐震性という単一の指標だけでは十分ではなく、新しいキーワードを設計で考えるべき時代が目の前に訪れていることを教えてくれています。また、これらの災害や被害により莫大な物的・経済的損失を被り、財産保全への社会的要求が高まってきています。さらに、地球環境問題への意識が高まりつつあり、建築物の持続使用可能性についても議論すべき時代を迎えています。これらの次世代型要求性能について、既存ストックとしての鉄骨構造物の再生と有効活用を図るとともに、鉄骨構造を主としたハイブリッド構造という選択肢も視野に入れ、継続使用を目的とした修復性や、構造性能のリニューアルの研究にも取り組んでいます。
研究分野建築材料
専攻分野材料保存,環境共生型材料、材料設計
建築物は永遠にその姿を保てるものではありません。時には過酷な環境に曝されながら徐々に朽ちてゆく運命にあります。自然に倣いながらも、一方で後世に残すべき建築物の保存方法について、主として材料的な観点からの研究開発を行っています。また、現代は建築物の在り方も地球環境的な観点で考えるべき時代に入っています。このような中で本研究室では産業副産物を建築材料に応用するための研究を行っています。古い建物を維持保全し、環境負荷低減型の新しい建築物を目指した研究を実施しています。
研究分野建築構造学,建築防災,耐火構造
専攻分野各種構造,耐火性能,補修補強技術
建築物は耐用期間中,様々な災害を経験する可能性があります。また,災害後も建築物の機能を早期に復旧し,例えば住居・商業・医療といった様々な機能を早期に再開させ経済活動を回復せることも重要です。本研究室では,建築物の地震や火災といった災害時,また災害後の力学的挙動を解明し,合理的な構造設計を可能とするための研究を行っています。構造材料としてはコンクリート,鋼,木の他,近年注目・開発されている環境配慮型の材料も対象としています。
研究分野建築数理、建築構造
専攻分野応用力学、最適設計、計算力学
構造性能、経済性に加えて、意匠設計や施工の観点からも総合的に高性能な建築物を、最適化手法と力学理論に基づき設計するための手法を研究しています。
(1)建築物の構造最適化:
与えられた設計条件の下で何らかのコスト関数を最小化する建築物の設計を、数理的アプローチから行います。例えば、最適化手法に基づく設計解の合理性分析、補修・修繕計画を含めた地震リスク/ライフサイクル評価、機械学習の援用による設計ナビゲーションについての研究を行います。
(2)想定外につよいロバスト設計:
地震・材料特性など各種の不確定性があることを前提に建築設計を考えることが求められます。このような不確定性に影響されづらい性質である「ロバスト性」を向上させた構造システムの実現を目指します。安心・安全な構造システムが備えるべき性質の分析、先端的な応答制御技術を活用する合理的方法論、被災後の回復力であるレジリエンスについての研究を行います。
(3)空間構造の形態創生・応答制御設計:
ドームやスタジアム屋根などの大スパンを覆う空間構造は、ビル等の重層式骨組構造と異なる特有の振動性状を示します。形態抵抗と振動制御の観点から有利な空間構造のシステムを提案します。また、膜構造、テンセグリティ構造など張力によって安定化される構造物、あるいは自由曲面シェル構造物を数理的に設計する手法についての研究を行います。
研究分野火災・煙流動性状のモデル化,新たな火災安全技術の開発,防・耐火性能に関する実験的研究
専攻分野火災・燃焼工学,熱流体,消火理論
建物を設計する際,本当に必要な対策を講じるためには,その建物で火災が発生した場合,どのような状況になるのか予測しなければなりません。とくに火災は,燃焼やそれに伴い発生する煙・ガス等,非常に複雑な物理・化学現象を解明することが重要な課題となっています。
研究分野高層建築物の避難流動,高齢者福祉施設の介助避難,VRによる避難行動解析,宇宙空間での避難行動分析,火災時の燃焼生成ガス分析
専攻分野火災時の避難・行動
都市や建物における火災を主たる対象として,人々の対応行動や避難行動を中心に統計データの集計,フィールドワーク,実験により解析し,安全な避難のための手法や対策を提案・評価する研究をしています。